2025年6月発行の、科学の学校からのお知らせです。
5月の実験紹介 ~顕微鏡の科学・身近なものの観察~
毎年この時期に取り上げる、
小学3年生の「顕微鏡の科学」について、
今回は「身近なものの観察」を紹介します。
以前におすすめした顕微鏡を使って、
挑戦されてはいかがでしょうか。
教科書にも載っているものを簡単に観察できる教材が、
おうちの近くに生えているかもしれません。
それは「ムラサキツユクサ」です。

葉の表皮がはがれやすく、
植物が気体の出し入れをする「気孔」が見られます。
残念ながら雑草に近い扱いを受けていて、
園芸コーナーなどでは見かけませんが、
気に入って栽培している方もいらっしゃいます。
また道端で見かけることがたまにあります。
近くにムラサキツユクサが生えていない場合は、
レプリカ法といって、
液体ばんそうこう(水ばんそうこう)を使って
気孔の凸凹を写し取る方法をお勧めします。
ツバキ、サザンカ、ヤツデ、ヒマワリなどが観察しやすいそうです
(こちらは科学の学校では行っていません)。
表皮に薄く塗って、乾いたらピンセットではがすだけの簡単操作ですので、
ぜひお試しください。
観察できたムラサキツユクサの気孔が下の写真です。
教科書と同じものが、自分の手で操作して見られたら、
強く印象に残るはずです
(そうなると対象学年は小学6年生になってしまいますが)。
きっと授業で出てきた時に、
「あー、あれね!」と思ってくれるはずだと信じています。
ムラサキツユクサの葉の表皮(裏面)に見られる気孔↓

<おまけ>ムラサキツユクサの雄しべ(400倍)粒がつながった形↓

科学クイズ
体重60キロの人が月に行って体重を量ると、体重計は何キロを示すでしょう。
①6キロ
②10キロ
③100キロ
④120キロ

先月のクイズの答え
救急車が遠ざかるときに音が低くなる現象をなんというでしょうか。
正解は ③ドップラー効果
音は波のようなもの。動いている救急車は、
近づいている時ぎゅっとつまった波を作り、高い音に聞こえます。
遠ざかる時は波がのびて広がっていくから、低い音に聞こえます。
開講日カレンダー

■ゴールデンウィーク休講5/4(第一日)の振替授業として
6/29(第五日)を設定しております。宜しくお願いします。
■6/4(水)~6(金)は調整休講日です、お気をつけください。
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