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2026年11月

2026.11.01|Vol.032

2026年11月の「科学の学校」からのお知らせです。

01 NEWS

祝・ノーベル化学賞受賞! 〜「不斉有機合成における非線形効果と自己触媒反応の発見」とは?〜

2026年のノーベル賞受賞者が発表されました。化学賞では、フランス・パリ=サクレー大学 名誉教授のアンリ・カガンさんと、東京理科大学 名誉教授の硤合憲三(そあいけんぞう)さんが受賞されました。その受賞内容は、一般人にとっては難解な言葉が並ぶものです。そこで、小学生でもわかる!?なるべく簡単な解説が出来ればと思います(専門家視点から、内容に相違があれば是非ご指摘ください!)。

2026年ノーベル化学賞を受賞した硤合憲三さんとアンリ・カガンさんの肖像イラスト
↑ 左:硤合憲三さん(東京理科大学 名誉教授)/右:アンリ・カガンさん(フランス・パリ=サクレー大学 名誉教授)

まず分子には、同じ原子の種類・結びつき方をしているのに立体でみると鏡合わせのような関係(鏡像異性体)にあるものがあり、「右手型」と「左手型」があります。これは、右手と左手はピッタリ重なり合わないような関係です。

分子の立体模型。炭素・酸素・水素の球と棒でできた形
↑ 右手型
上と鏡合わせになった分子の立体模型。重ねようとしても重ならない
↑ 左手型。鏡に映した形で、どう回しても上と重ならない

同じような構造であるにも関わらず、右手型と左手型では性質の異なるものがあります。例えば、医薬品の場合、一方は望ましい薬効を示すが、もう一方は異なる作用や副作用を示すことがあります。

カガンさんは人工的に合成すると右手型と左手型が50%ずつの割合になる分子が、触媒(化学反応の手助け役)の違いによって、できる分子の割合を変えられることを発見されました。さらに触媒のわずかな偏りが、できる分子においては大きな偏りになる、「非線形効果」も発見されました。

硤合さんは、できた片方の型の分子自身が、同じ型の分子を新しく作る反応を助けること、「不斉自己触媒反応」を発見されました。さらに、右手型と左手型ができる割合の少しの偏りを、ほぼ一方の型にそろえるところまで大きくできる事も示されています。

これらの研究により、①先ほど述べた医薬品の製造に利用できること、②自然界では鏡像ではなく片方の型だけが存在する不思議について考える手がかりになること、が期待されています。

02 SCIENCE QUIZ

科学クイズ

QUESTION
お菓子の美味しさといえば砂糖。その砂糖は、料理でもある効果を発揮するのですが、それはどれでしょう?
  1. 魚の肉をプリッとさせる
  2. 卵焼きをふわふわにする
  3. 野菜をシャキシャキにする
お皿にのった卵焼きのイラスト
03 ANSWER OF LAST MONTH

先月のクイズの答え

私たちの体中に張り巡っている血管を全て繋げると、どのくらいの距離になるでしょう?
ANSWER
③ 地球2周半
全身の血管をつなぎ合わせると、約10万kmあります。それぞれの距離は、①京都から東京が365km、②京都からブラジルが約18,000km、③地球2周半が約10万km、④地球から月までの3分の1が約13万kmです。
全身に血管が張り巡らされた人体のイラスト
04 CALENDAR

開講日カレンダー(2026年11月)

2026年11月の開講日カレンダー

11月のお知らせ

11/3(祝火)〜5(木) は調整休講とさせていただきます。その後、週のスタート日が金曜に変わります。

11/23(祝月) は、通常コース小学部の開講日です。

カレンダーの上段(青の丸数字)は小学部の年間36テーマ、下段(紫)は中学部の年間24テーマの番号です。×は中学部の休講日を表しています。

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