小学生におすすめの顕微鏡 田中京大名誉教授からの手紙
顕微鏡を用いると裸眼では見えなかった微小な生物の存在に気づき、新たな世界の存在に驚かされます。科学の学校では3年生の1学期に顕微鏡の学習を6回行っていますが、教室の授業のみで、不思議な世界を垣間見るには、まだまだ時間が不足しています。
個人で顕微鏡を購入されて、時間を見つけて近くの畑や垣根で植物の花粉を採取し、種類によって大きさや形が違うこと、茎や葉っぱの微細な構造などを調べてください。ムラサキツユクサのおしべのひげのつややかに輝く細胞には感動します。
また、田んぼの泥水や浮草を採取して観察してください。愛くるしい タマミジンコ の体液の流れる様子に見入っていると時を忘れます。ほかに、ウズムシ、ゾウリムシ、ミドリムシなど動物性プランクトン、珪藻やイカダモ、ミカヅキモ、アオミドロなど多くの動植物が見られます。図鑑と対比して調べてください。
さらに、水草の根や茎の部分を根気よく眺めていると、ワムシやツリガネムシの食餌する様子が見られ、躍動感あふれる生命の営みに驚き、鏡下の小宇宙に魅惑されます。
では、何を買えばよいのか?
希求条件を列記すると——
- 倍率は500倍あれば十分
- 照明を内蔵している
- 単眼でよい
- 光軸をプリズムで30度程傾けたものが良い
- ピント合わせ、ステージ移動に微動機構があること
- 価格は1万円程度
YouTubeにボスケさんが SVBONY SV601 を紹介していて評価は良い。中国製だが希求要件を満たし、8,500円(2024年8月現在は11,580円)なので、SVBONY社のインターネットで注文しました。在庫あり、送料無料、佐川急便と書いてありましたが、2週間後に福山運送が届けてくれました。上海からの発送でした。
実際に使ってみての所感
- 軽くておもちゃ感が強いが、フレームは一応金属製で安定。鏡筒でスマホを支えるのでこの部分の強固さは大切
- 顕微鏡観察ではスケッチが大切だが、スマホカメラで一瞬にシャープな映像が残せる。動画も撮れて便利。ただしスケッチと写真には本質的な違い(不要なゴミ・立体感)があるのでメモ書きで補うこと
- 小型軽量で学習机の横に収納でき、手早く使える
- ステージはやや薄っぺらく不安定。裏のカラーフィルターを回そうとするとピントが狂う
- 対物レンズ ×4・×10・×40付属。4・10倍は良好だが、40倍はスプリング方式のためかやや甘い。接眼レンズ ×10・×20は明るくて良好
- 鏡筒が伸長でき4倍増幅もできるが、使いこなしには慣れが要る
- リボルバーで対物レンズを変えるたびに焦点距離が大きく変わるのは不便
- LEDランプ内蔵。単3電池×2本またはACアダプター駆動で便利
- ステージバーニア付属だがX軸のバックラッシュが大きく残念
- プリズム裏のゴミが見えるが、外すと光軸が狂うので掃除不可
- スマホ用マウントは手作り推奨
- 光源の調光は可能だが絞りはなし。色フィルターは多用しないため、必要なら改造すればよい
結論として コストパフォーマンスが良く、推奨できる代物 です。
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先月のクイズの答え
※ 今月は科学クイズをお休みします。
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