週に一度は家族で田舎の祖父母の家を訪れ、土や植物、水を混ぜたり、焼いたり、乾燥させたり。当時は「化学をしている」なんて意識はありませんでしたが、今振り返ると、それはまさに身近な科学との出会いでした。
自分で考え、試し、発見する楽しさ
私は現在、京都大学工学部で化学を学んでいます。目指しているのは、新しい物質を創り出す研究者になることです。
化学に興味を持つようになったのは、やっぱり幼い頃の経験が大きいと思います。あらゆるものに興味を持ち、実際に試させてもらえる環境がありました。自然の中でいろいろなことを試して遊ぶうちに、自分で考え、試し、発見することの楽しさを知ったんです。その経験が、そのまま今の夢につながっています。
白衣を着て、楽しそうに実験する姿に惹かれて
大学に入学してから、偶然「科学の学校」の前を通りかかりました。白衣を着て楽しそうに実験している様子を見て、「こんな場所があるんだ」と興味を持ったんです。
そして、たまたま講師募集の案内を見つけました。「ここで私も一緒に実験をしたい」——そう強く感じて、思い切って応募しました。
子どもたちの好奇心に、わたしも刺激される
実際に講師として働き始めてからは、生徒たちが実験を通して目を輝かせる瞬間に、何度も出会ってきました。結果に驚いたり、「どうして?」と疑問を持ったり、自分なりの考えを自由に話してくれたり。その姿が、本当に魅力的なんです。
生徒たちの好奇心や柔軟な発想は、大学で専門的に化学を学ぶ今の私にとっても大きな刺激で、新しい気づきや学びを与えてくれます。毎回のやりとりが楽しみで、私自身もワクワクしながら授業をしています。
科学は、教室の外にもあふれている
私が感じている科学のワクワクを、実験を通して生徒の皆さんと共有できたらいいなと思っています。科学は実験教室の中だけにあるものではなく、私たちの日常の中にもあふれています。
公園で「どうすればブランコをもっと速くこげるんだろう」、音楽を聴いて「どうやっていろんな音が鳴るんだろう」——そう考えることも、立派な科学への入り口です。「科学の学校」での体験をきっかけに、この世界に溢れている不思議に目を向けて、その面白さをたくさん発見してもらえたら嬉しいです。
生徒の皆さんの好奇心やワクワクがもっと深まり、広がっていくように。私自身の経験や知識を活かして、全力でサポートしていきます。
教室の外にも、世界は不思議で溢れている。