じっと待つ。何も起きない。——そして、ある瞬間、急に色が変わる。中学3年生で出会った「時計反応」の実験。原理はよくわからなかったけれど、あの驚きは今でも忘れられません。
ドラえもんから始まった、9年間
僕は小学1年生から中学3年生まで、9年間「科学の学校」に通いました。保育園のころからドラえもんやキテレツ大百科が大好きで——科学と一概には言えないかもしれませんが——毎日ワクワクしながら教室に通っていたのを覚えています。
中3で行った「時計反応」の実験は、今でも友達に「どんな実験してたの?」と聞かれると、真っ先に話すお気に入りです。しばらく置いてから、急に色が変わる。原理は難しかったけれど、見たことのない現象に心が躍りました。
先生が、僕の「なんで」に
本気で応えてくれた
特に中2から中3のころは、中学の内容を超えて高校範囲まで教えてもらうこともありました。僕の質問に対して、次の週に回答をまとめて丁寧に答えてくださったこともあります。
今思えば、大学生活で忙しいなか、僕のために時間を割いてまとめてくださっていた。感謝の気持ちでいっぱいです。あの時期に、僕の科学への興味がいちばん深まったのだと思います。
「塾」じゃないから、
引き出された興味
普通の「塾」ではなく、実際に実験をして、目で見て、数値を感じる。だからこそ、ここまで興味を引き出してもらえたと思っています。
その知識と経験は高校受験にも生きて、嵯峨野高校・京都こすもす科に合格することができました。
今度は、僕が「きっかけ」を渡す番
今は同志社大学 理工学部 化学システム創成工学科に進み、1年前から「科学の学校」の講師として、生徒に科学の楽しさを伝えています。
最初は「少しでも興味を持ってくれたら」と、授業の最後に発展的な解説を用意していました。でも今では、生徒の方から「なんで、なんで」と疑問を持ってくれる。その姿が、本当にうれしいんです。
科学の知識や実験の大切さはもちろん、僕の授業を通して「興味関心のきっかけ」を渡せたら——そう考えながら、日々頑張っています。
同じ白衣、同じポーズで。